サンライズワールド

2025.12.26
《オフィシャルインタビュー》上杉魁人役・榎木淳弥×北条武蔵役・村瀬 歩

『鎧真伝サムライトルーパー』に出演する、上杉魁人役・榎木淳弥×北条武蔵役・村瀬 歩のオフィシャルインタビューが到着!今作に参加するにあたっての意気込みや収録の裏話など、出演キャストによる激アツな思いが溢れるインタビュー、ぜひご覧ください。

<以下、インタビュー全文>

——今回の役に決まったときはどんな気持ちでしたか?

榎木:タイトルは前からもちろん知っていました。サムライトルーパーが当時すごく人気で、「N.G.FIVE」というユニットもあって、本当に伝説的な作品だというのも知っていました。なので、新作をやると聞いたときには「おー、面白そうだな」と素直に思って、オーディションにも臨みましたね。僕はどちらかというと元気な役を演じることが多かったので、今回みたいなクールな役で参加できたのが、新鮮で嬉しかったですね。スタッフさんの中には以前一緒にお仕事をさせていただいた方もいらっしゃって、その方々とまた再会できたという意味でも、今回参加できたことがすごく嬉しかったです。

村瀬:サムライトルーパーってちょうど僕らと同い年なんですよ。生まれた年の作品で、この時代のアニメの中でも一、二を争うくらい有名という印象があって、ビッグタイトルですよね。だから、「また新しくやるんだ」と聞いたときは、アニメ業界に関わる者としてもすごく興味が湧きました。アニメの続編って、同じキャラクターで一新するパターンもあれば、2作目をつくる形もあるし、本当にいろんなやり方があるので、今回はどういう方向性なんだろう、とワクワクしながら作品の概要を読ませていただきました。役に決まった時は、たしかキャラクターの絵がまだなかったような気がしていて・・・。だから結構、自分のイマジネーション勝負だったんですよね。その時点で、苗字が同じキャラクターがいたので「兄弟なんだ、お兄ちゃんがいるんだな」「ちょっと頼りない弟くんなのかな」と想像しながらお芝居をさせていただきました。さらに、キャスト一覧を見たときに「お、なんか面白いキャストだな」と思って。この先どうアプローチしていくのか、すごく楽しみになったのを覚えています。

——演じたキャラクターと自分自身、似ていると思うところはありますか?

村瀬:(榎木さんに向かって)ロックだよね!(笑)

榎木:ロックだね…(笑)でも魁人はもう少しハードなロックじゃないかな?性格もクールなので少し反抗心があるというか。僕はもっと世に順応したポップロックな感じです(笑)

村瀬:本当に?(笑)

榎木:いや、それはまぁ置いておいて(笑)真面目に答えると、感情の起伏があまり激しくないところですかね。魁人も怒る時は怒りますけど、普段は割とローテンションなので、そのあたりが自分と似ているなと思います。

村瀬:僕は収録を重ねるにつれて役に順応してきましたが、序盤は自分と武蔵の差が大きくて、「自分ならこんなこと絶対しないな」とか、「どうしてこんな行動を?」と考えながら役づくりをしていました。

榎木:でもほら、村瀬さんも武蔵も占い好きじゃん。

村瀬:確かに…。武蔵が占いを気にするのって、きっと決断を他者に委ねてしまう弱さみたいなものの表れなんですよね。自分で決められない。でも武蔵自身が成長していくにつれて途中から占いに頼らなくなっていくんです。僕はそこまで依存していないけど、でも確かに占いは僕と武蔵の共通項ですね。

——正統続編となる今作に出演するにあたって、意識したことはありますか?

榎木:前作の要素を引き継ぐ部分はありつつも、全然違う空気感になるだろうなっていうのは、企画段階から思っていました。だからこそ強く意識せず、“今の、この時代のサムライトルーパー”として自然に演じられればいいかな、と考えていましたね。

村瀬:僕達は最終的にキャラクターに命を吹き込む立場ですが、その前にスタッフの方々が徹底的に監修してくださっています。前作のDNAを受け継ぐ方、37年前の作品を当時から好きだった方など、多くの“サムライトルーパー愛”を持つ人たちが携わっています。そうした土台の上で、僕たちもキャラクターに真摯に向き合うことで、その想いが自然に作品全体に流れ込むんじゃないかなと思い、大船に乗った気持ちでお芝居させてもらっています。

——アフレコの現場はどんな雰囲気ですか?

榎木:現場は基本的にうるさいです(笑)主に武内がモノマネをしたりして仕掛けてきて、それに村瀬が乗っかってしまうみたいな、良くない流れができてます。僕は「ふざけないでちゃんとやろうよ」っていうタイプなんですが…。

村瀬:榎木もです(笑)僕か榎木のどちらかが乗っかってます。

榎木:いや、悪い人たちが揃ってるので(笑)女性陣が苦笑してます。

村瀬:稀に周りの方がちゃんと笑ってくれる時があるんですが、そうなると、もうこっちが嬉しくなっちゃいます。

榎木:男性キャストが多いので本当に男子校のノリですね(笑)

——「これは只事じゃねぇ!」というキャッチが話題になった本作ですが、最近プライベートも含めて「これは只事じゃねぇ!」と思った出来事はありますか?

榎木:僕はサムライトルーパーのアフレコを終えて帰るときのエピソードで。終わってひとりで帰ろうとしていたら、外は雨が降っていて。小雨なので傘も差さずに歩いていたら、後ろから陽彩くんが走ってきて傘をパッて差してくれて。「榎木さん、濡れてますよ!一緒に駅まで行きましょう!」と言ってくれたんです。なんていい子なんだ、只者じゃないなと思いました。

村瀬:全く別の作品の話になってしまうんですが、そこに芸歴4・5年くらいのキャストさんがいたんです。その現場がとにかく時間のかかる収録で、タフなスケジュールだったんです。その子が演じていた役も難易度が高くて、毎回毎回本気でぶつかって、トライを重ねていて──その姿がもう、とにかく素晴らしかったんです。そして、最終回の収録を終えて、みんなでご飯に行ったときのことです。その回でかなり苦戦していたんですが、僕も“指示の内容も分かるし、本人の希望も分かるし…頑張れ……”と思いながら見守っていたんですね。その話を、別の共演者の方と話しているのを隣で聞いていたら、本人がふっと「あ、今なんか全部わかりました」「もう一回、1話から撮り直したいです」と言ったんです。その瞬間、「うわ、この子……マジで只者じゃない」と鳥肌が立ちました。自分がデビュー4~5年目くらいの頃なんて、そんな言葉は絶対に言えなかった。思うことすらできなかった。自分の至らなさを真正面から受け止めて、そのうえで“もっとよくしたい”と口にできるなんて、本当にすごい子だと思いました。

——あらためて、古くからのファンの方々、そして今回『鎧真伝』で初めてサムライトルーパーの世界に触れる方々に向けてメッセージをお願いいたします。

榎木:自分が参加していることは差し置いても、とても素晴らしい出来になっている作品だと感じています。旧作ファンの方はもちろん、今回初めて触れる方にとっても、この令和の時代にマッチした迫力ある作風になっていますので、きっと面白いと感じてもらえると思います。

村瀬:SNSが発達している時代にあって、この作品では、人が人を信じるとか、人と人がつながっていくみたいなことを結構泥臭く描いているのが大きな魅力だと思っています。そんな人間模様に加えて、戦いのシーンではサンライズさんの作画がすごく光っていて、第1話を見たらきっとびっくりすると思います。絶対に2話3話と見たくなると思いますので、まずは第1話を楽しみにお待ちいただけますと幸いです!


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TVアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』は2026年1月6日(火)より放送・配信スタート!
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