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2026.07.28

天童市美術館「描く人、安彦良和」記念対談+特別上映会
「なぜ描き続けるのか、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』と『ルックバック』」

天童市美術館で開催中の「描く人 安彦良和」を記念して天童市市民文化会館で安彦良和さんとアニメ監督の押山清高さんの「なぜ描き続けるのか」をテーマとした対談と、『機動戦士ガンダムTHE  ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア』、『ルックバック』の上映が行われました。
 


対談は『ルックバック』の上映後にTUY テレビユー山形の結城晃一郎アナウンサーの司会でスタート。
安彦さんは「日本経済新聞の中条省平さんの映画評論で、有名な雨の中走り出すあのシーンを「アニメ史上最高傑作のシーン」だって褒めてたんです。すごい褒め方じゃないですか。「アニメ史上最高のシーン」だったんです。それで、あ、これは見なきゃいけないと思い、映画館に行って、観てよかったという感じで」その後も計4回鑑賞したとのこと。
「あのシーン、やっぱり会心のシーンでしょう。藤本タツキさんの原作漫画では見開きワイドの1コマ。あの一コマから発想して、あのシーンを描いたのか。 あ、これはすごいなと思いました」さらに「藤本さんがあのシーンを一コマで表現したのもすごいし、それをあれだけカットを積んで動きで表現したのもすごい。アニメーターとしてすごい、漫画家としてもすごいっていう、そういう賛辞が両方あるんです」と高く評価されていました。
さらに線へのこだわりについて、安彦さんは『ルックバック』の線を「綺麗すぎない。できるのに、あえてきれいにしてない。線に対する哲学や思い入れがあるのでは」と感じたそうです。問いかけに押山さんは「アニメーションの絵を描き続けてると、どんどん記号化が進んで、効率よく動かせるとか、省略できるっていう描き方って、どんどんどんどん方程式になって、描く側も見る側も飽きてしまう。でも、少人数のスタッフだから、あえてラフな線を残すなど個性的な描き方ができた。「綺麗にするな」という演出指示は非常に難しい」と話されました。

 


安彦さんは自身も『クラッシャージョウ』で少人数体制で映画を作った経験に触れ、今のアニメーションは大人数でクオリティーを上げていこうという時代に、『ルックバック』が少数精鋭のスタッフによって実現されたことを高く評価されていました。

天童市美術館での「描く人、安彦良和」を見た感想として押山さんは「50年描き続けているのはすごい、アニメの仕事も漫画の仕事もしていて、年代を経ても安彦さんの絵があまりに一貫してて、それも驚きでしたね。今、漫画を描くチャレンジをしているので、先人としてちゃんと見といた方がいいなって」思われたそうです。
 


テレビアニメを作っていた当時の苦労話や制作現場の話などもありつつも、手描きならではの作品を作ることへの魅力が伝わってくるお二人の対談はあっという間に終了となりました。


天童市美術館での「描く人、安彦良和」は8月23日(日)まで開催されています。
夏休みに山形に行かれる方も、天童まで足を運ばれてはいかがでしょうか。

描く人、安彦良和 山形会場
会期 2026年6月6日(土)〜8月23日(日)
会場 天童市美術館(天童市老野森1-2-2)
   https://tendocity-museum.jp/
観覧料金
一般 1,500円(1400円)
高校・大学生 900円(800円)
小・中学生 600円(500円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳及び療育手帳を提示された方は表示料金の半額(同伴の介助者は無料)

休館日 月曜日
お問い合わせ 023-654-6300